ご好評いただいている『身体の部分を使った英語表現』の5回目は「耳」ear(s) です!日本語でも耳を含んだ表現がたくさんありますね。一般的な表現と比喩的表現を見ていきましょう。
whisper in one’s ear「耳元でささやく」
Mike whispered something in my ear.
マイクは私の耳元で何かささやいた。
※whisper は ジョージ・マイケル の大ヒット曲 ‘Careless Whisper’ では名詞で使われてます。
直訳すると「不注意なささやき」「軽率なささやき」って感じです。
listen carefully 「耳をすます」
注意深く聞く。授業や指示の場面でよく使われる。一般的でフォーマルにも使えます。
この「耳をすます」にはニュアンスによっていくつかの表現があります。
Strain one’s ears「耳をそばだてる、聞き耳を立てる」
よく聞こえない音を聞こうと耳を働かせる ・ 耳をそばだてる・必死に聞こうとする 。
She strained her ears to hear the faint music coming from the forest.
彼女は森からかすかに聞こえる音楽を聞こうと耳をそばだてた。
Nancy strained her ears to catch the conversation in the next room.
ナンシーは隣の部屋の話に聞き耳を立てていた。
※ strain は辞書では「(ぴんと)張る、引っぱる、精いっぱい働かせる」「〈体の一部を〉精いっぱい働かせる; 〈目を〉みはる,〈耳を〉すます,〈声を〉ふりしぼる」と書かれています。耳だけでなく目や声にも使えます。

prick up your ears「耳をそばだてる、聞き耳を立てる」
The children pricked up their ears when they heard the word “ice cream.”
「アイスクリーム」と聞こえたとき、子供達は耳をそばだてた。
※ prick は辞書では「〈…を〉(針の先などで)ちくりと刺す,突く」と書かれています。prick up は「持ち上げる」「取り上げる」という意味があります。これは比喩的表現です。prick up one’s earsは犬が何かの物音に注意して聞くとき、耳をピンと立ち上げる様子から生まれたそうです。
日常会話で使える「ears」の比喩表現
Music to my ears. 直訳すると「耳に音楽」ですが、比喩的には「とても嬉しい知らせ」「聞いて心地よい言葉」という意味で使われます。
When my student told me that she finally understood the grammar point, it was music to my ears.
生徒が『文法のポイントがやっと分かった』と言ったとき、それは私にとって最高の言葉だった。
The manager told me I could take next Friday off — that was music to my ears!
マネージャーが『来週の金曜日は休んでいいよ』と言ってくれて、それはまさに嬉しい知らせだった!

I’m all ears.  直訳すると「私はすべて耳です」ですが、実際の意味は「注意深く聞いているよ」「話を聞く準備ができているよ」というニュアンスです。相手の話に興味津々で、真剣に耳を傾ける姿勢を表す表現です。
You said you had a funny story to tell — I’m all ears!”
面白い話があるって言ってたよね。聞く気満々だよ!
I’m listening. や Go ahead, I’m all ears. もよく使われます。
have an ear for (music/language)  「~に対して感覚が鋭い」「~を聞き分ける力がある」という意味のイディオムです。音楽や言語に対して自然な理解力やセンスがある人を褒めるときに使われます。
She has an ear for music — she can play any tune after hearing it just once.
彼女は音楽のセンスがあって、一度聞いただけでどんな曲でも演奏できるんです。
He has an ear for languages and picks up accents incredibly fast.
彼は言語の感覚が鋭くて、アクセントを驚くほど早く習得するんです。

in one ear and out the other. 「聞いたそばから忘れる」「右から左へ聞き流す」という意味のイディオムです。注意深く聞いていない、あるいは聞いても全く記憶に残らない状況を表します。
I told him three times not to forget his homework, but it went in one ear and out the other.
宿題を忘れないように3回も言ったのに、まったく聞いてなくて右から左へ流れてしまった。
Whenever I try to explain grammar rules to my brother, it goes in one ear and out the other.
弟に文法のルールを説明しても、いつも聞き流されちゃうんです。

今回は ear(s) を使った英語表現でした!
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