英語で「話す」を表す動詞にはspeak, talk, say, tellなどがあります。これらは似ていますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。この違いを知ることは、英語の表現力を高めるためにとても重要です。今回は、例文を見ながら、声に出して読んでみましょう。そうすることで、それぞれの動詞の違いを感じて、自分でも使えるようになりますよ!
speak
speakは、話すという行為に焦点を当てる語です。聞いている人がいる、いないは関係ないです。言語や言葉を話すときや、一方的に話すときに使います。
・例文
I speak Japanese. 私は日本語を話す。
Jim can speak three languages. ジムは3か国語を話せる。
Don’t speak with your mouth full. 口いっぱいほおばってしゃべってはだめ。
Could you speak more slowly? もっとゆっくり話してくださいますか。
talk
talkは、相手が必ずいます。話し合うという行為に焦点を当てる語で会話や対話をするときに使います。誰かと相談するときにも使います。
・例文
Tom is talking with Lisa now. トムは今リサと話している。
Can I talk to you for a second? ちょっと話していい?(相談事などある時によく使う)
Dolphins talk to each other. イルカはお互いに話す。
Mr. Smith talked to a lawyer about bankruptcy. スミス氏は破産の件で弁護士と相談した。
say
sayは、話す内容に焦点を当てる語で、発言や意見を述べるときに使います 。say や said の後にはセリフが来ることが多いです。
・例文
What did Mike say to you? マイクは君に何て言ったんだ?
He said, “How are you doing?”. 彼は「調子はどう?」と言った。
How do you say 「蒸し暑い」in English? 「蒸し暑い」って英語でなんて言うの?
☆読み物や天気予報などを主語にして使う時もあります。
The weather forecast says it will be cloudy today. 天気予報によると今日は曇りだって。
tell
tellは、話す内容に焦点を当てる語です。話す内容を伝えたり、教えたりするときに使うので「教える」と訳すことも多いです。 ※teachは専門的なことを「教える」ので注意
・例文
He told me a secret. 彼は私に秘密を教えた。
I promise that I won’t tell anyone. 誰にも言わないって約束するよ。
Could you tell me the way to the station? 駅までの道順を教えてくれませんか。
My mother told me to do the dishes. 母が私にお皿を洗ってと言った。
例文を音読してそれぞれの違いを感じてみてね!