「猫舌」「猫の手も借りたい」「猫に小判」「猫も杓子も」「借りてきた猫」などなど、日本語には「猫」を取り入れた表現がたくさんありますね。その他の動物でも「蛙の子は蛙」「馬が合う」「犬猿の仲」などいろいろ思いつきますね。こういった言葉を英語で直訳して ”I have a cat’s tongue”って言っても「???」となってしまいます。
そこでまず「猫舌」とはどういう意味なのか簡単な日本語にします。
「私は熱いものを飲食するのが苦手→ 熱いものが食べられない、飲めない」
I can’t eat or drink hot food and drinks.
「熱い食べ物、飲み物に対して敏感→ 熱い食べ物や飲み物で舌が火傷しやすい」
Hot food and drinks burn my tongue easily.
burnは「焼く、焦がす、火傷させる」の意味があります。
猫舌の人はコーヒーなどある程度冷めてから飲みますよね。
「飲む前にコーヒーを冷まさないといけない」
I have to let my coffee cool down before I can drink it.
letには「~させる」という意味があります。
こんなふうに日本語を英語に直訳するのではなく、『伝えたい内容』を英語にすると相手に理解してもらえますね。
ここからはcatを使った表現を3つ見ていきましょう!
1.cat gets one’s tongue
直訳すると「猫が舌を取る」ですが、意味は「口が利けない、口がきけなくなってしまう」です。会話をしていて相手が黙り込んでいるとちょっとイラっとしますね。そんなときに疑問文で「なんで黙っているの?」という感じで使います。
Did the cat get your tongue? / (Has the) cat got your tongue? 「なぜ黙ってるの?」
例えば母と娘の会話で
母:Where were you last night? 昨夜どこにいたの?
娘: ….
母:Did the cat your tongue? なんで黙ってるの?
2. Curiosity killed the cat
直訳は「好奇心は猫を殺す」ですが、意味は「好奇心が強すぎると身を滅ぼすことになりかねない」ということです。猫って箱の中身を見ないで中に入ったり、狭い所に入り込んだりして好奇心旺盛ですよね。危険を伴うこともあります。
例えばドラマなどで犯罪と関係している男にその彼女が質問します。
女:How did you get that money? そのお金どうやって手に入れたのよ?
男:Don’t ask. Curiosity killed the cat. 聞くな。好奇心で身を滅ぼすぞ。
3. catnap
これはcat とnap「うたた寝、うたた寝する」をくっつけた単語です。英英辞典では 動詞’to have a short sleep’ 名詞 ‘a short sleep, especially during the day’ となっています。「うたた寝(する)、昼寝(する)」って感じですね。
サッカーファンの方ならワールドカップ中は寝不足になりがちですね。以下のような会話が聞こえてきそうです。
ファンA: Did you watch the game? 「試合観た?」
ファンB:Of course! It’s incredible that Japan beat Spain! I was so excited. 「もちろん!日本がスペインを負かすなんて信じられないよ!興奮したよ」
ファンA:Yeah, the game was exciting. I didn’t sleep at all. I’m going to take a catnap. 「そうだね、試合はエキサイティングだった。俺全然寝てないよ。ひと眠りするよ。」
猫の睡眠時間は個人(個猫)差がありますが、平均15時間と言われています。うちの猫ちゃんは午後と夜で14時間くらいかな。眠っている姿を見るとすご~く癒されます。ついつい一緒に catnap してしまいます。