よく「英語は英語で考えよ」という英語上級者がいますね。でも英会話を始めたばかりの人は「英語をまだあんまり知らないんだから日本語から英語にするしかないだろ」ってなります。そりゃそうです。ただ、初めに日本語と英語の違いを知っておかないとずっと同じような間違いをしてしまいます。ここで言う違いとは文章にしたときの語順の違いです。
今回は英語学習者が初心者と想定、be動詞(is/am/are)ではない一般動詞を使う文章でわりとシンプルな文を例に挙げて説明します。
まず簡単な文章を比べてみてください。
私は英語が好きです。
I like English.
英語にすると「私は 好きです 英語が」の語順になっています。
私は英語が好きではないです。
I don’t like English.
英語にすると「私は 好きではないです 英語が」の語順になっています。
英語だと『主語+動詞』の語順ですね。日本語だと目的語(ここでは英語)が先にきて動詞が後にくるので、最後まで聞かないと「好き」か「好きではない」かが分かりません。英語はI likeやI don’t like まで聞いて「好き」「好きではない」が先に分かります。
もう1例見てみましょう。
ジムはハンバーガーを食べた。
Jim ate a hamburger.
やはり『主語+動詞』の語順で、「ジムは 食べた ハンバーガーを」の語順です。
もちろん『主語+動詞』だけの単純な文章だと日本語と同じです。
私は走る。
I run.
あなたは歩く。
You walk.
これに副詞の『速く』fast を加えると語順が違ってきます。
私は速く走る。 あなたは速く歩く。
I run fast. You walk fast.
日本語で「私は走る速く」とはあまり言いませんね。
そこでお薦めの学習法です
英語の語順に慣れるまで、日本語の語順を英語の語順にして英文に替える
「私はビールを飲む」を「私は 飲む ビールを」と考えて、単語を当てはめていきます。
I drink beer.
「彼はビールを飲まない」だと先に動詞を否定にして「彼は 飲まない ビールを」
He doesn’t drink beer.
「どこで、いつ」などが加わった文は英語だと後ろにくっつけます。*通常「いつ」が「どこで」より後
「私は8時に朝食をとる」→ 「私は とる 朝食を 8時に」
I have breakfast at 8:00.
「私は昨日図書館で本を読んだ」→ 「私は 読んだ 本を 図書館で 昨日」
I read a book at a library yesterday.
助動詞 can, will などを使う文は助動詞は動詞を助けるから動詞の前に置いて
「私はピアノを弾くことができる」→ 「私は できる 弾く ピアノを」
I can play the piano.
「彼女は将来素晴らしいピアニストになるでしょう」→ 「彼女は でしょう なる 素晴らしいピアニスト 将来」
She will be a great pianist in the future.
じゃあ疑問文はどうするの?
be動詞(is/am/are)ではない一般動詞の場合
Do / Does / Did などを前に出すルールに従って
「あなたは英語が好きですか」→ 「Do あなたは 好きである 英語?」と考えて
Do you like English?
「彼はビールを飲みますか」→ 「Does 彼は 飲む ビール?」
Does he drink beer?
助動詞がある文は助動詞を前に出して
「彼女はピアノが弾けますか」→ 「Can 彼女は 弾く ピアノを?」
Can she play the piano?
「彼女は将来素晴らしいピアニストになるでしょうか」→ 「Will 彼女は なる 素晴らしいピアニスト 将来」
Will she be a great pianist in the future?
できたでしょ?
英語を日常で頻繁に使っていない限り、どうしても頭には日本語が浮かんでから英語にしてしまいますよね。今まで「私はチョコレートが大好き」と言いたいのに ”chocolate, very much, like” とか言ってしまっていた方、それでもなんとか通じますが、英語の語順に慣れてしまえば 「私は 好きである チョコレートが とても」 ”I like chocolate very much.” と慌てずに言えるようになります!
「この方法が自分に合っている」と感じた方は是非お試しくださいね!